ギターうまくなりたいな
僕は高校の3年間、軽音楽部だった。
1年生のころから大体はミッシェルガンエレファントのコピーをしていた。
ミッシェルといえばアベフトシのマシンガンカッティングが有名だ。僕はあのマシンガンカッティングにギターの概念を変えられた。
僕がファンクを聴くようになったのも、彼が僕にカッティング=かっこいいと教えてくれたからだ。
しかし、僕はギターが上手くなかった。
ピロピロ早弾きもチャカチャカカッティングも、憧れはあるもののどちらもできない。
強いて言うなら、カッティングの方が得意かな。といった具合だった。
そんな2年生の夏、7月22日のことだ。この日のことを僕はよく覚えている。
僕はその日の夜、なかなか寝付けずにベッドの上でただぼーっとしていた。
ふと、アベフトシのことが頭に浮かび、僕はネットで調べてみることにした。
検索結果の一番上には2chのスレがあった。
なんとアベフトシが亡くなったと書いてあるのだ。
どうせ冗談だろうと思い、半信半疑でウィキペディアを見てみると、しっかりと(1966年12月16日ー2009年7月22日)と更新されていた。
僕はショックと、そのスレに書いてあった「とうとう太陽を掴んでしまったか・・・」という書き込みで頭がいっぱいになった。
それからすぐにギターマガジンでアベフトシの特集が組まれた。
もちろん僕はその号を買った。
記事には興味深いことが書いてあった。
たしか「早弾きは苦手だけど、その分カッティングは誰にも負けない」といった趣だったかな?
今思うと当たり前なことなのだが、当時の僕にはなぜかとても響いた。下手なのに早弾きもカッティングも求めるからいけない。二兎追うもの一兎も得ずなのだ。
それから僕はカッティングに目覚めた。
すると、不思議とうまくなったと言われるようになった。
自分でもちょっとうまくなったと思えた。
しかし、やはり壁というものはやってくるのだ。
いわゆるスランプだった。やることやることマンネリでこれ以上は何も変わらないのだ。
そんな時にある教則本を買った。
「思いどおりに手が動く本」というものだ。
この教則本をやり始め、また自分でもうまくなったと思えるようになった。
フレーズも三段階用意してあり、まとめもちゃんとある。
僕のおすすめの教則本なのだ。
ただ、これに載っている右手のトレーニングをちゃんとやっていないのは内緒だ。
僕はこの本で練習したが、やはり十人十色、他の本の方が向いているという人もいると思う。
なので、あくまでも選択肢のうちの一つとして頭の片隅にでも置いておいて欲しい。
うむ、これを書いていたら、右手のトレーニングちゃんとやろっと思ってきたぞ。
目指せアベフトシ。
では。